小さな星の微細な光を捉えるには、やはり明るいレンズを使った方が、捉えやすい。当然です。何度か星の写真を撮ってきて、今使っているレンズに不満を覚えるようになってきました。
自分はこれまでEF24-105mmがメイン。F4.0通し、ズーム倍率がそこそこあるのでレンズ一本でいろんな被写体をカバーでき、重量増を防げる、というのが最大の理由です。
ただ、周辺画質が今ひとつと感じることもあります。また、ピント合わせはマニュアルですが、山稜がそこそこシャープであるというのも、自分の基準。そこで、収差を抑えるためと被写界深度を稼ぐために開放から1〜2段絞ります。しかし、そうすると、微細な光を捉えにくくなってしまうと同時に、露光時間が長くなるので星が中途半端に流れてしまうという弊害が出てきます。
そこで明るいレンズ。たとえばズームなら24-70mm F2.8、単焦点なら24mm F1.4などが候補に挙がってきます。実際、星景写真ではこの手のレンズを使っている人が目立ちます。それらを、開放付近で撮るケースも多いようです。高級レンズとはいえ、大丈夫かいな、と思うのですが、どうなんでしょう。
EFレンズではありませんが、、先日、東天狗に登って星空を撮ったとき、E-M5に12mm F2.0を付けて1段絞って撮りました。よさげでした。やはり明るい単焦点は、星景を撮るのに向いています。ただ、マイクロフォーサーズは、自分の中ではフルサイズ機のサブ的な位置づけ。用途(トリミングしない、A3判以上でプリントしないなど)によっては問題ないですが、あとあと大判プリントに耐える画質で撮りたいとなると、やはりフルサイズと思っています。
しかし、問題は機材の重さ。
自分の場合、1枚の写真を狙うというより、いろんなシーンを撮りたいので、ズーム倍率の高いレンズのほうが重宝します。その一方で、星景の撮りやすさや仕上がりは、24-70mm F2.8とか24mm F1.4とかのほうがいいに決まっています。無尽蔵の体力があれば、いくつでも担いでいきますが、そいうわけでもないし。この辺が悩みどころ。
ちなみに、EF24-105mm F4.0が670gなのに、EF24mm F1.4L IIは650g。24-105mmとほとんど重さが変わりません。ん〜。
実は、まだEF24-70mm F2.8L IIを星撮影に持ち出したことがなく、その場合の真価は未知数。まずは、これを使ってみるところからでしょうか。といっても、これも805g。けっこう重い。近場で試してみるつもりです。
さて、暗いレンズでも、わずかに光が写っていれば、現像・レタッチで多少は目立たせることができます。

オリジナル。
DPPでRAW現像後、Photoshopで画像処理。
元のイメージとはかけ離れていますが、記録写真ではなく自分の印象なので、こういのも全然あり、ということで。
星景写真の場合、画像処理をすることも多いようですね。
しかし、思いが募り、使い切れないのに24mmF1.4あたりに突入しそうな自分が恐い…。
この記事へのコメント
けい
starwars
すてきな星の写真ですね。
yoshida
星は開放付近が多いようですよね。
いいレンズなら、収差も少なくてきれいに写ると思います。
yoshida
ありがとうございます。
RAWで撮って、けっこう大胆に色や明るさを変えてみました。