ゾーンシステムを意識して、シャドウからハイライトまでの階調が豊かに出るように。
最初はDPPでやってみましたが、パラメーターが少なく、全体での処理しかできないので諦めました。
次に、Camera Raw(Lightroom)。パラメーターが豊富で、部分調整もでき、やっぱり使いやすい。
続いて、16bitでカラー現像したTIFFを、Photoshopでも処理してみたのですが、Camera Rawで仕上げるように、思い通りには仕上がらない。そして、大きな問題はマスクが256階調であるため、グラデーションのマスクをかけたりすると、バンディングが出てしまうこと。ぼかしフィルタでマスクをぼかして、バンディングを多少目立たなくすることもできますが、Camera Rawで仕上げるクォリティには及ばない感じ。
結論。
撮ったままのイメージを、全体的に変更するなら、DPPでもいいのですが、部分調整をしようとするとCamera Rawなどの部分調整ができる現像ソフトが必須です。前者は写実的な仕上げに、後者は作品的な仕上げに向く、という感じでしょうか。
そして、やはりRAWのポテンシャルを活かすには、パラメーター豊富な現像ソフトで処理するのがベストだというお話しでした。
(以下、8bit、高圧縮JPEGなので、どれもバンディングが出ていることには言及なしでお願いします)

オリジナル。

16bit/カラーTIFFで出力後、Photoshopで調整。
コントラスト調整した空にバンディングが現れるほか、ハイライト階調やシャドウ階調の、特定の階調範囲内でのコントラスト調整が難しい。

Camera Rawで処理。
これが最も思い通りに処理できました。
※縮小したことでカリカリ感が強まっていますが、オリジナルサイズはそれほどでもないです。それだけ、部分的なコントラスト調整がしやすいことの証拠でもあります。

Camera Raw画面。
マスク処理を5箇所、行っています。
この記事へのコメント
たもぎ
大変参考になり有り難う御座いました。
yoshida
とりとめもない記事ですが、ご参考になったようで、良かったです。