計測に使ったのは、i1Pro 2とLighting Info。ちなみにLighting InfoですがインテルMacでしか動きません。古いMacBook Proがあってよかった。
AD100 Proの分光分布
直射光、トランスルーセント、トランスルーセント+ディフューザーの3パターンを計測。出力はよく使う1/8です。光源や発光面から1.2mくらい離れたところでi1Pro 2で計測。測るたびに結果がばらけるので、三回ほど測って色温度が中間のものを採用しています。

・直射光
割ときれいなスペクトルに思えます。
紫外線がないのも特徴でしょうか。
色温度(CCT)は6144Kと出ました。

・トランスーセントアンブレラの通過光
UNPLUGEDのトランスルーセントアンブレラを通した光を計測。
スペクトルにガタが出ますが、まだきれい。
色温度は5945Kです。

・トランスルーセントアンブレラの反射光+ディフューザー
アンブレラの反射光にUNPLUGLEDのディフューザーを追加。
これが自分が一番よく使う光源です。
スペクトルはさらにガタが出て、紫外線が増えていますね。
色温度は5641Kです。
600EX-RTの分光分布
続けてキヤノンの純正フラッシュ600EX-RTの分光分布です。条件はAD100 Proと同じ。600EX-RTは初期型で、後継のII型さえすでに販売が終わっています。コマンダーのSR-E3-RTの組み合わせで調子が悪くなってきたのでAD100 Proに移行中というわけです。

・直射光
一般のフラッシュに使われるキセノン菅はスペクトルがきれいですね。
AD100 Proと似ています。AD100 Proもキセノン菅なんでしょうかね。
色温度は6475Kと、AD100 Proより300Kほど高いです。
300K違えば、色も違って見えます。この差がAD100 Proで赤く写る原因のようです。

・トランスルーセントアンブレラの通過光
色温度は6409K。

・トランスルーセントアンブレラの反射光+ディフューザー
色温度は6305K。
AD100 Proと600EX-RTの比較
フラッシュ単体の色温度は、AD100 Proが6144K、600EX-RTが6475Kと約300Kほど差が出ました。またトランスルーセントアンブレラの反射光+ディフューザーの条件では、AD100 Proが5641K、600EX-RTが6305Kと直射光よりも差が大きくなり600K以上の違いが出ています。色温度の差が広がったことの理由は不明ですが、測定器(i1Pro 2)の位置のずれによって多少の違いは出てくるものと思われます(手動操作のため測定器は固定されていません)。
これまで600EX-RTを使ってきたわけですが、感覚的に6000Kくらいに感じていて、それに応じた色温度補正を行ってきましたが、だいたい合っていたというわけです(自慢!)。
そしてAD100 Proですが、トランスルーセントアンブレラ+ディフューザーだと5600Kになり、これはもう太陽光とほぼ同じです。実際、仕事の写真(人物のインタビュー写真)をLightroomで現像したのですが、結果的に色温度の補正は行わずに納品しています。AD100 ProとUNPLUGEDのトランスルーセントアンブレラ、ディフューザーの組み合わせはいい感じです。。
あとは、耐久性ですね。こればかりは使い続けないとわかりません。それから、オリンパスカメラとコマンダー(XPro)の相性問題があるのですが、これはまた後日。

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